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2025年07月01日
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小説をよみましたー

2010年04月01日
まださらーっとですけど、二冊とも読みました。
きれいな方の文章はさすがにほんとうにきれいで、描写はもうオニのようで、でも最後の方に出てきた寡黙な男の人をつい長次と重ねてしまい、そのまま読んでいったら哀しいことになってしまったので凄く…ため息が出てしまいました。
なんか、骨の髄まで忍たまに侵食されている自分を感じます。
というか、自分が思うよりも長次のこと好きなんだと思います。人としても、書くのも。すきすき。
結構内容はどろどろ(?)していたのに、その人が出てくると空気がきれいになるような、今までのいろいろをみんな浄化してくれたような人だったのでことさらに、えぐられてしまいました。
しかもあんなあっさりと一行で…!(泣)
濃密な一冊でした…もう少し読み込んで勉強します。

雨あがる、は、やっぱりとてもよくて、雪の上の霜も本当によくて。
つい、ときどきくすっと笑ってしまうようなところもありながら、なんとなく切なく、でも読了感が凄くサワヤカでほわっと暖かいです。
私が書きたい話の方向性とまさにいっしょ…というか、映画の雨あがるの雰囲気が好きで、私の創作全般はそれに凄く影響を受けているのかもしれません。
うん、こういうのをもっともっと書きたいー!って思いました。

さて、お次は甲賀忍法帖と、川端康成の短編集です。
山風は中学の頃読んで挫折した経験があります。
落乱から忍者に入った私には、あの忍術が不思議すぎたのです。
今はずっと緩くなって、忍者ならもう何でもいいー!となったので、今こそ読み時です。
あのまま山風を読み続けていたら、もうちっと無常なお話も書けていたかも。
やっぱり描写は川端康成が好きです。
さらっと流れるようで流れない、そしてくどすぎない。
三行読むと、お腹いっぱいになってパタムと倒れるあの感じは…いいですね。うんうん。
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